舞鶴市役所への陳情時に朗読したこれまでの経緯を全文掲載いたします。
中央図書館建設に伴う東分館の充実と市民参画に関する陳情書提出までの経緯
私は舞鶴市図書館友の会 代表の森本隆と申します。
舞鶴市立東図書館廃止の撤回と中央図書館の事業計画の全面見直し、中央図書館事業計画への一般市民の参加を求めて立ち上がった市民団体です。
特定の政党に与する団体ではありません。
純粋に東図書館を守りたいとの思いで市民が集まり運営しています。
当初は舞鶴市立東図書館を守る会として発足しましたが、現在は舞鶴市図書館友の会と名前を改めて活動しています。
舞鶴市図書館友の会は図書館友の会全国連絡会に加盟しています。図書館友の会全国連絡会は、すべての人々に、本を読む楽しみ、知る喜びを豊かに与えてくれ、知る自由、学ぶ権利を保障し、暮らしの中で感じた疑問や仕事や学習などの情報を提供し、生きる力を支えてくれる大切な図書館に心を寄せ、守り育てていこうとしている全国の市民やグループが交流し、知恵を出し合い、支えあって理想とする図書館づくりを進めていくためのネットワークです。
私達は署名を集めて舞鶴市に提出して東図書館を守ろうと試みました。
草の根活動で集まった書名は1156名です。
この数値が多いか少ないかはわかりませんが、
舞鶴市の11月の人口は75,522人 東西2で割ると37,761人
令和2年の東西図書館の登録者数が36.3%なので13707人が東図書館の登録者数として予想されます。
人口の36.3%が図書館を常時利用する事は絶対にありませんので大半は登録はしたが現在は利用はしていない方が大半だと推測できます。
舞鶴市がユニーク訪問者(数)
※「ユニーク」とは、同じ人が集計期間中に何回訪問しても「1人」とカウントする
を公表しないのはユニーク訪問者(数)が相当、低いからだと推測できます。
つまり図書館というのは一定数の利用者が何度も何度も繰り返し利用するものだと私は思います。
現在の状況 広報不足により舞鶴市が東図書館を廃止するという状況をほとんどの市民が知らない状態のなかで、ユニーク来場者数の事も加味すると、この署名1156名は相当重い数値だと私は認識しています。
つまり、相当数の利用者が東図書館が廃止になることに反対を表明しているのです。
当初はこの1156名の署名を元に反対運動を貫く予定でしたが、中央図書館の建設に期待する声も大きい事、
第7次舞鶴市総合計画と舞鶴市図書館基本計画によって策定された事業であることから、単なる反対運動では市議会の協力やより多くの市民の賛同は難しいと私達は考えました。
また去年の12月に実施された市民による西市民プラザ関連の署名運動に対して一部の市議による扇動行為などとする舞鶴市役所側の不誠実な対応などを目の当たりにしたことで、私達の署名活動を舞鶴市はまともに取り合ってくれないという不安も覚えました。
また、今、ここにいる市民の多くが体験した事ですが図書館再編についての懇談会、これからの図書館を考える市民ワークショップ において、舞鶴市役所は非常に不誠実な対応で市民との対話に取り組まない姿勢を私達市民に見せつけました。
表向きには市民と対話するとは申しますが、実際は舞鶴市の考えを押し付けるだけだったのです。
そういった行き詰まりの状況の中で私達が選んだ手段は、今回集めた1156名の署名提出は保留にして、まずは徹底した対話を舞鶴市に要望する道を今回はあえて選択させていただきました。
舞鶴市議会には私たち市民が非常に悲しい思いをした図書館再編についての懇談会とこれからの図書館を考える市民ワークショップ を傍聴してくださった市議会議員が沢山いらっしゃいます。
そういった市議会議員の方が議会の中で東図書館の問題に対しては市民との対話と合意形成、市民参画そして東図書館廃止についての広報などについて質問や意見をされています。
そういった議会の議論に私達、市民が期待を込めて、市議会で決定された第7次舞鶴市総合計画や舞鶴市図書館基本計画の内容も鑑み、私達市民の意見や想いを伝わる文書として作成したのが今回提出した
中央図書館建設に伴う東分館の充実と市民参画に関する陳情書 です。
文書の作成には多くの市民のご意見を参考にしていますし、もちろん市議会の有志の方々に相談して作成した陳情書です。
つまり
八方がうまく収まる為の文書 合意形成の為の文書なのです。
本来ならこの仕事は行政サイドがやるべき仕事ですが、残念ながら舞鶴市は現在まで市民と対話をする姿勢は見せていません。
だから私達市民が率先してこのような文章を作ったのです。
もちろん、私達市民の中にも中央図書館などは不要、今のままで十分という声も非常に大きいですがそれでは合意形成も図書館への市民参画もできなくなりますので、そこは市民同士で説得して納得してもらいます。
ここまで市民が中心となって合意形成と図書館への市民参画ができる状態を作りましたので、
後は市議会にお任せしますのでなんとか舞鶴市役所 行政サイドに対して、市民と真摯に向きうように調整をお願いしたいと願っております。
舞鶴市役所、及び鴨田市長におかれましては市民の意見を代表する市議会とこの陳情書を通じてしっかりと議会と話し合ってください。
この陳情書は私達、市民の願いを伝える為の文書ですので、私達、市民と向き合い、合意形成と図書館への市民参画ができるようにお願いします。
万が一、この陳情書を軽んじ
る事がありましたらこの次はより強い市民運動に繋がりますので、よろしくお願いします。
最後になりましたが舞鶴市図書館基本計画の最終ページ 最終行にある
市民とともに進める図書館サービス
いよいよ中央図書館が開館してからの、市民サービスを検討します
図書館友の会
図書館をサポートするために図書館友の会、図書館フレンズなどの市民の組織が全国で作られるようになっています。こうした組織は市民が望む図書館サービスを考え施設の計画・建設を考える過程で市民が「自分たちの図書館ができるのだ」という意識を持ち その運動の発展として生まれるのが望ましいと言われます。
図書館と市民が向き合い市民は図書館の事をよく知り図書館は市民の願いを真剣に汲み取る、そういう関係をしっかりと築いていきます。
と書き記されています。
これは舞鶴市図書館基本計画の目指すべき姿です。
この目指すべき姿のとおりに、「自分たちの図書館ができるのだ」という意識を持った市民の手によって図書館友の会は既に生まれております。
私達は舞鶴市図書館基本計画に則った内容で市民活動を実施しております。
舞鶴市民の合意による舞鶴市民の為の図書館
舞鶴市民の参画による、舞鶴市民とともに作り上げる図書館ができることを
私達市民は願っています。
2024年12月5日
舞鶴市図書館友の会 代表 森本隆