【全文掲載】舞鶴市役所 鴨田秋津市長に対する陳情書

2024年12月4日 

舞鶴市図書館友の会 代表 森本 隆 

中央図書館建設に伴う東分館の充実と市民参画に関する陳情書

【陳情の要旨】

 中央図書館建設に伴い、東図書館の廃止と東分館への移転が予定されています。
これに伴い、分館施設を決定するために利用者数の見積もりや必要な面積を明確にし、市民とともに移転先を考え、東分館の事業計画に関しては東地区住民への丁寧な説明と協議を行い、市民参画を経て新たな東分館を設置し、図書館への市民参画を高めるために中央図書館の建設よりも先に分館の充実とネットワークの整備を実施し、市民とともに中央図書館を実現することを求めます。

【陳情の理由】 

現在、西舞鶴駅前に中央図書館の建設計画が進んでいますが、東図書館を廃止し、新分館候補として「まなびあむ」または「商工観光センターへ」の東分館の移転が計画されています。東分館の想定規模は100㎡~200㎡で、現在の東図書館(1014㎡)から大幅に縮小される計画です。このため、東図書館の利用者からは不満の声が上がっています。

中央図書館建設により、西舞鶴に立派な図書館ができるのは喜ばしいことですが、一方で東図書館が分館になることで大幅に面積が縮小され、サービスが低下する恐れがあります。この現計画は東地区住民の切り捨てとも捉えかねない行為であり、現在の東図書館の利用者の多くが悲しんでいます。特に、運転が困難な高齢者や車を持たない方々(子ども達を含む)からの不満の声が高いです。

中央図書館計画はパブリック・コメントを経て2024年12月に舞鶴市図書館基本計画を元に計画されたものですが、社会情勢の急激な変化により、当初の予想よりも舞鶴市の人口減少が進むなど、現状は当初の計画よりも厳しい状況です。そのため、来場者数などの見直しも必要です。

舞鶴市図書館基本計画の策定時点では関心が薄かった舞鶴市民も、東図書館廃止の一報と共に図書館行政に関心を深めています。これを契機に、より良い中央図書館計画、より良い図書館行政、より良い図書館ネットワークの拡充を目指して舞鶴市の図書館を盛り上げたいと考える市民も増えています。市民の声を聞き入れ、市民とともに新たな東分館を作り上げることが、舞鶴市の文化向上にも繋がると確信しています。

従って、以下の項目について陳情します。

  1. 分館施設を決めるためにも利用者数の見積もり、必要な面積等を明らかにして、建屋(移転先)を市民とともに考える事を求めます。
  2. 東分館の事業計画に関しては、東地区住民への丁寧な説明と協議を実施し、市民参画を経て新たな東分館の設置を求めます。
  3. 図書館への市民参画を高めるためにも、中央図書館の建築よりも先に分館の充実とネットワークの整備を実施し、市民とともに作り上げる中央図書館の実現を求めます。