まとめ3 東舞鶴図書館の存続運動について 2024年8月10日更新

鴨田市政の目論見:対話を引き伸ばし市民が諦めるのを待つ作戦

今まで私達は東舞鶴図書館廃止反対と舞鶴市図書館基本計画の見直しを訴えてきましたが、現実的に市民と話し合う素振りだけは見せるが対話をする気は一切ない姿勢を貫く鴨田市長と舞鶴市役所に対して私達市民が出来ることは非常に少ないです。
これは交渉の判断を舞鶴市が握ることになるからです。
このまま市民意見を一切聞かないまま、時間だけが過ぎて、結果として時間経過によって市民との対話を実施したと時間切れの幕引きを図るのが鴨田市政の目的だと判断しています。
時間をかけて市民を相手にしないことで、市民の諦めをもって市民の承諾と見なす作戦です。
この様な非情な鴨田市政の策略に対して私達、舞鶴市民はどの様な手段で立ち向かうべきでしょうか?

新たな疑問点:このまま市民参画が出来ない状態で中央図書館計画を進めても良いのでしょうか?

私達の活動ですが東舞鶴図書館の存続は願っていますが、当初から中央図書館の建設そのものには反対はしてはいません。
現時点でも中央図書館の建設には反対はしてはいません。
立派な使いやすい中央図書館が出来るのは本好きの舞鶴市民にとっては非情に嬉しいことです。
ですがその中で、市民が知らない間に東舞鶴図書館の廃止が決まったり、財政的な観点から不明瞭な計画であることから不安を抱いたり、これから大きく人口が減少する舞鶴市にとって過度な施設ではないのかという心配があったりなど様々な市民の不安にしっかりと応えられる事業計画ですら無いことを心配しているのです。

私達が舞鶴市図書館基本計画の見直しを訴えているのも、その内容が不安だからです。
舞鶴市図書館基本計画自体は高い志と素晴らしい理念を目標とする計画だと私達も思っていますが、現実的に遂行できるような内容でしょうか?
すでにスタート前の準備段階で市民に実効性に疑念を抱かせている計画を信じることができるのでしょうか?
今の舞鶴市役所は中央図書館建設に向けて前のメリすぎです。
計画を進める前にまずは利用者たる市民の不安を取り除くべきもっと慎重に事業を進める必要があります。
そのためには疑念を抱く市民の声を聞き入れ、より丁寧な対応が必要なのです。

市民が恐れる最悪の結末:新しい本が補填されない中央図書館の完成

私達、本好きの市民が一番恐れるのは新しい本が全く無い中央図書館が完成することです。
図書館懇話会やワークショップを経て、中央図書館計画の全貌が私達に市民にようやく伝わって来ることになりましたが、驚くべきことに舞鶴市図書館基本計画で掲げられた数々の計画が全く、実施計画に落とし込まれていないことが判明しました。
箱物としての中央図書館計画は設計事務所が担当しますがそれ以外の事が何一つ決まっていません。
計画の要となる移動図書館(図書館バス)や分館の規模や中身、導入するシステム、図書館に使える予算まで何一つ決まっていないのです。
中央図書館と東舞鶴図書館利用者を繋ぐシャトルバスなども思いつきのアイデイアを並べただけのアイデイアにしか過ぎません
中央図書館をハコモノ(ハード面)とするならばそれらを支えるソフト面が全く未計画の状態で図書館建設を進めているのです。
民間企業の場合は、普通はやりたい事業、やりたい計画に合わせて予算を立てます。
事業内容(ソフト面)を決めてから箱(ハード面)を作っていくのです。
今の舞鶴市政はその逆で進んでいます。
舞鶴市は箱(ハード面)を決めてから事業内容(ソフト面)を計画しようとしています。
このような杜撰な計画では市民が心配するのも当たり前です。

私達、本好きの市民の常識としては図書館に一番必要なのは本ですから通年の図書購入費が重要であってどれだけの本が確保できるかもわからないうちに箱だけ決めてどうするのか?とも思っています。
図書館の本は一度買ったからそれで終わりという訳ではありません。
古い本は痛みますし、需要も低下します。
舞鶴市図書館基本計画で計画されている舞鶴市民に愛され、沢山の市民に利用される図書館を作るためには相当の図書購入費が必要なんです。
新しい人気の図書が常にあってこそ人気の図書館になるのは本好きとしては当たり前のことですが・・・

舞鶴市は新しい箱(中央図書館)が完成さえすれば人気の図書館になって市民が満足するばかりか、人気の観光スポットにもなると考えているのです。

新しい箱(中央図書館)が建設されて1~2年は新規で購入する図書もあり新鮮味のある図書館で人気が出るとは思いますが私達が心配してるのは3年目以降の図書館運営です
新しい図書館で予算を使い切ってしまい、以後の図書館予算が削られてしまい、立派な図書館なのに蔵書は古いものばかりという悲惨な結末を心配しています。
そんな馬鹿な事がと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実際に全国で起こっていることです。

舞鶴市図書館基本計画で計画されたことを実現するためには5~10年先の事も考えて事業を計画する必要がありますが、舞鶴市の中央図書館計画は基本設計がスタートした時点でも何も計画が定まっていないのです。

私達は決して贅沢を求めているのではなく今の舞鶴の財政状態に応じた、身の丈にあった細く長く続ける、持続可能な図書館運営を望んでいるのです
また逆に身の丈に合わないと豪華な中央図書館が建設されることで将来の図書館費が削減されて舞鶴市の図書館が終わってしまうことまで心配しているのです。
今の舞鶴市にこれほど大きな図書館をまともに運営できる予算が本当にあるのでしょうか?
あるとしても他に優先すべき予算、舞鶴市民にとって必要な予算があるのではないでしょうか?

看破できない杜撰な予算計画:市長記者会見の嘘 既存図書館の改修費について

ここで私達が入手した行政文書とメールを公開させていただきます。

これは行政文書不在決定通知書という書類で私達が図書館課に対して、鴨田市長が定例記者会見で既存図書館の建替もしくは長寿命化改修するには十数億円の経緯負担が必要となる根拠を求めたものです。
また市民の質問に対しては6億~7億円と市長定例記者会見とは異なった回答を図書館課が回答したためにこちらも情報公開請求を行いました。
その結果がこの行政文書不在決定通知書です。
書類が存在しない理由は事業者から聞き取ったものであるために文書が存在しないとの事です。
常識的に考えて38億円もの予算を投入する中央図書館の建設に際し、重要な判断の一つである代案としての既存図書館の改修見積が単なる聞き取りで根拠がない事などは常識的に考えてあるはずがありませんが、念の為担当課へメールでメールやメモ書き、FAXなどが無いかを確認した所、存在しないとの回答です。
この様な事が私達、民間事業者の中で起こり得ることでしょうか?
絶対に無いですよね・・・・

事業者に対して建築関係の見積をお願いする為には図面や材料、品質や納期、改修が必要な場所などを記した仕様書が必須です。
電気屋さんにエアコンの修理を頼むのにもメーカー名や品番、現場写真などの情報提供が必要です。
りんごを1つ買うにしても産地や数量などが必要です。
コピー用紙でもA4サイズ、B5サイズ、メーカーなど様々な仕様がありますよね。

それらを遥かに上回る図書館の改修工事に見積がないというのは前代未聞ですが、最近の舞鶴市の土木工事、建築工事の失敗例をみていますと笑い事では済みません。
排水ポンプ場の失敗、ラジオ塔の失敗、西駅前のバスステーションの失敗などここ数年、数億円もの工事失敗を重ねては有耶無耶にしてきた舞鶴市ならではの杜撰さだと思います。
私達の大切な税金を使う行政がこのようなことで良いのでしょうか?

※ちなみに既存施設の改修工事の見積を作成するにあたっては発注者側の知識や技能についても高いものが求められます。
そもそも建築系の技術者ではない図書課が公共工事の見積を取れる水準にあるかも疑わしいので私達は既存図書館の改修費用自体が嘘かまたは適当に作成したものではないのかと疑っています。
私達は情報公開請求で見積に絶対に必要な仕様書や図面も関連資料で請求していますが舞鶴市は仕様書も作っていません。
仕様書を作っていない時点で鴨田市長が定例記者会見で既存図書館の建替もしくは長寿命化改修するには十数億円の経緯負担が必要となる事が嘘だとわかります。
また市民の質問に対しては6億~7億円と市長定例記者会見とは異なった回答を図書館課が回答した事も嘘になります。

止まらない公共工事:失敗が確実視される中央図書館

まとめ1~まとめ3を振り返ってみると誰がどう考えても問題山積みですので、一旦立ち止まって事業計画を見直すのが正常な組織だとは思いますが、市民がどれだけ指摘しても鴨田市長を始めとする舞鶴市の幹部たち、図書館課の面々は中央図書館計画を見直す気は全く感じさせません。
肝心のチェック機能を果たすべき舞鶴市議会も【市長との対立構図】としてマスコミに批判される事を恐れて面倒事には逃げ腰の姿勢です。
私達、舞鶴市民はこの問題に対してどの様に向き合えば良いのでしょうか?