まとめ2 東舞鶴図書館の存続運動について 2024年8月6日更新

現状分析:舞鶴市役所側は市民との対話を軽視しています。

まとめ1での報告通り、中央図書館計画は鴨田市長が市議時代からの肝いり政策です。
そのために東舞鶴図書館の除却が必須条件とされる中央図書館計画を強引に進める手立てをとっています。
一方で市議会からは東舞鶴図書館を除却する為の市民への丁寧な説明と合意を求められており、活用を予定している国土交通省の交付金(都市構造再編集中支援事業)についても基本的に市民同意がなされていることが前提条件です。
そのために舞鶴市は表面上は丁寧な市民説明を実施して市民合意を形成するとしています。

市民合意の為のパフォーマンスその1:図書館再編についての懇談会

令和6年4月17日(水)~令和6年5月18日(土)まで合計4回の図書館懇話会が開催されました。
表向きは東舞鶴市民の意見を聞く体でしたが実態は全く違いました。
開催時間の半分以上を事業説明に費やし、市民の意見や質問を聞く時間は非常に短いものでした。
一度参加した市民は次回以降は傍聴者としての出席のみ許可されずに発言は許されませんでした。
感情的になった図書館課課長の発言を市民がたしなめる場面までありました。
全体を通じて懇話会は市民VS図書館課の模様でした。
その様な状況下でも市民からの意見や質問、建設的な意見も沢山ありましたがその質問の大部分に回答しなかったり、質問の意図とは違う回答を実施するなど更に東舞鶴市民の反感を買うような懇話会を実施されました。
尚、懇話会の会場は撮影禁止、録画禁止、相手の意見を批判するような発言は禁止するなど行政の懇話会の体さえなしえていない非民主的な懇話会でした。

図書館再編についての懇談会議事録(情報公開請求による)

情報公開請求により諸得した議事録の中身の大半は東舞鶴図書館を無くすことへの反対と中央図書館計画の杜撰さを指摘する内容となっています。
これが図書館問題に関するリアルな市民の声です。

図書館再編についての懇談会資料

こちらは図書館が市民の要望により掲載した舞鶴市の図書館課がホームページで公開した懇話会の資料ですが、上記の議事録と見比べると市民の質問に応えていないことがよく分かる資料です。

上記回答に関する反論は別記事 
【図書館課からの回答にお答えします】にて報告しています。
https://library.maizuru.site/2024/06/07/tosyokannka/

市民合意の為のパフォーマンスその2:これからの図書館を考える市民ワークショップ

令和6年4月27日(土)~令和6年8月3日(土)まで合計3回のワークショップが開催されました。
主に中央図書館の計画に関するワークショップで東舞鶴図書館の件に関しては語られませんでした。
何人かの異議が申し立てられましたが【図書館再編についての懇談会】で話し合うとの一点張りで東舞鶴図書館に関する話し合いは行なわれませんでした。
尚、8月3日(土)のワークショップにて再度、東舞鶴図書館について住民意見を聞く場への提案が市民からあり、福田伸一 生涯学習部長に後日、東舞鶴図書館について住民意見を聞く場の開催を確約させました。(時期は未定)

解決済み:中央図書館の当初計画では1階が災害時に水没する設計でした。

中央図書館建設に関するワークショップの中で最大の懸念事項であった災害により水没する可能性について設計事務所と私達、市民グループの話し合いがありました。
舞鶴市のハザードマップによると建築予定地は伊佐津川の堤防決壊時に最大3m浸水する地域です。
本来は当然、地盤の嵩上げ等により図書館が浸水しないように設計をするべきなのですが、図書館予算の削減の為に福田伸一 生涯学習部長の指示で本来は3mの嵩上げをするべきところを当初70cmの地盤嵩上げとなっていました。
その点を設計事務所に指摘すると2回目には2mの嵩上げとする回答を頂きましたが、実際の浸水被害想定は3mです。
1m足りませんので粘り強く私達、市民グループが株式会社遠藤克彦建築研究所と交渉をした結果、ワークショップ3回めにはハザードマップ的に問題がないとされる地盤嵩上げ3mで基本設計をするとの回答をいただきました。
私達、市民グループの交渉により中央図書館の浸水被害が未然に防止できたのは喜ばしい事ですが、そのやり取りの中で図書館予算の削減の為に福田伸一 生涯学習部長の指示より災害的に問題とされる嵩上げのない設計を要望された事が判明しましたので、私達市民グループは不当な設計関与を行なった福田伸一 生涯学習部長の処分を強く求めて参ります。
舞鶴市は38億円もの莫大な予算をかける中央図書館の安心安全を犠牲にしてまで予算削減など一体何がしたかったのでしょうか?

判明したこと:鴨田市長も舞鶴市役所も図書館問題について市民と話し合いをする気が一切無い事がわかりました。


合計4回の図書館懇話会と合計3回のワークショップに全て参加し、市議会での図書館に関する議会質問も全て拝見させていたいて理解ったことは、鴨田市長も舞鶴市役所も市民の要望を聞くつもりは一切無いということです。
議会対策、住民対策として今後も意見を聞く場は設けられますが議会でも市民対話の場でも計画の変更や見直しはしない、今後も丁寧に説明をするとした杓子定規な回答しかしていません。
対話さえできれば私達市民グループと株式会社遠藤克彦建築研究所とが交渉を重ねた結果、浸水被害を未然に防ぐ事ができたようにより良い結果となるのですが、鴨田市長と舞鶴市役所が話し合う素振りすら見せない状況の中でこれ以上の進展は認められないと感じています。

それでは交渉のテーブルにつく気のない相手に対して私達は今後どの様な活動を展開すればよいのでしょうか?