まとめ1 東舞鶴図書館の存続運動について 2024年8月5日更新

東図書館を守る会に賛同してくださる皆様へのご報告です。
2024年8月5日時点での東図書館の存続運動について最新情報をお知らせします。

結論:東図書館の廃止は確定事項では無く、中央図書館の建設自体も確定事項ではありません。

  • 理由:舞鶴市議会の同意がされていないため。

鴨田市長と舞鶴市役所の幹部は中央図書館の建設と中央図書館建設に伴い東図書館が廃止(除却処分)されることは決まっている事だと発言していますがこれは嘘です
正確には【鴨田市長と舞鶴市役所の内部では中央図書館の建設と中央図書館建設に伴い東図書館が廃止(除却処分)を実施するための準備をしている最中】です。
確定事項ではなく【現時点では準備中】が正しい表現です。
中央図書館の建設と中央図書館建設に伴い東図書館が廃止(除却処分)を実施するためには市議会の同意が必要で財源的の確保も必要ですが現時点では議会同意も財源の確保もされていません。

確定事項:基本設計は単なる調査業務であり、舞鶴市図書館基本計画には不備が多数あります。

  • 中央図書館建設のための調査業務(基本設計)

現時点での確定している事項は中央図書館の基本設計の委託が議会で承認されています。
基本設計は建築する際の大まかな図面と予算を算出するものです。
あくまでも調査費用名目の支出です。
調査=確定ではなく、調査により問題が生じれば計画を断念する可能性は十分にありますので現時点では確定と呼ぶには程遠い状態です。
基本設計が完成し、市民と議会への説明を経て承認されれば財政的に問題がなければ次のステップである詳細設計に入ります。
詳細設計にまで入りますと計画変更は困難になりますがそれでも工事差し止めなどの措置は可能です。

  • 舞鶴市図書館基本計画の策定

中央図書館建設のための【舞鶴市図書館基本計画】については前市長時代の2022年12月27日に策定されています。
市民からの意見を聞く意見(パブリック・コメント)を経て策定されていますので表向きには問題なしとされていますが、市民からの届いた意見(パブリック・コメント)については対応していません。
また、パブリック・コメント募集時点、舞鶴市図書館基本計画の策定時点でも東舞鶴図書館の廃止は基本計画書には一切記載されていません。
鴨田市長は市議会で東舞鶴図書館の廃止は舞鶴市図書館基本計画に書いてあることと答弁していますがそれは嘘です。
市長は嘘の答弁をされています。
東舞鶴図書館の廃止の通達は鴨田市政になってから急にできた計画です。
前市長時代には東図書館の廃止の議論は一切されていません。
また舞鶴市図書館基本計画の計画がスタートしたのはコロナ前の時代です。
策定された2022年12月27日はコロナ期でしたが、現在はコロナ後の社会となっており物価高、人口減少などが当初の予定よりも社会情勢の変化が急激に進んでいます。
舞鶴市図書館基本計画の策定においても外部有識者の意見を優先して作られるなど問題も見受けられますので、有識者からは現在の社会情勢に合わせた基本計画の見直しの声も上がっています

市議会の現状:財政的に問題がなければ中央図書館計画は歓迎するが、東舞鶴図書館の廃止には東舞鶴市民が納得しないと認められません。

  • 現在の市議会の様子

中央図書館の建設に関しては概ね好意的な意見ですが、【東舞鶴図書館を廃止するには利用者である東舞鶴市民への丁寧な説明と同意が必要ですので東舞鶴市民が納得できる対応をしてください】というのが大多数の意見です。
【東図書館をそのまま存続、または同程度の規模で分館として中央図書館を作れないのか?】という意見もあります。
また、舞鶴市図書館基本計画がスタート前の現時点で起点となる舞鶴市の人口計画などが既にズレが生じていることなども指摘されて改善を要望されています。
財政的な裏付けに関しては国の交付金を利用するので市民負担が少なくてお得という説明しかなされていませんので財政的な面でも詳細説明は不可欠です。
図書館問題について市議会に対しても詳細説明を実施していませんので賛成も反対も検証する材料すらないというのが本音のところだと思います。

財政的な面と東舞鶴市民の同意の2点は市議会でも問題にされていますので、舞鶴市側の思惑通りに簡単には許可はされないと思います。

東舞鶴図書館廃止(撤去)の理由:施設の統廃合を前提にした国土交通省の交付金(都市構造再編集中支援事業)を活用するために東舞鶴図書館が犠牲(撤去)になります。

舞鶴市民の多くが中央図書館を建設して、なおかつ東舞鶴図書館を残して欲しいとの思いがあるはずです。
東舞鶴図書館は築35年ほどで改修工事を実施すればまだまだ使える丈夫な建物です。
鉄骨鉄筋構造ですので60年を超えてもメンテナンスを正しく実施すれば長く使える建物です。
その頑丈な施設を撤去するには理由があります。
中央図書館建設のために活用する国土交通省の交付金(都市構造再編集中支援事業)は施設の統廃合を必須条件とした交付金であり、東舞鶴図書館の除却が必須になります。
つまり中央図書館建設の為に東舞鶴図書館の犠牲になるのです。
舞鶴市は国土交通省の交付金(都市構造再編集中支援事業)を使うことは当初の予定から計画されていたことであり、当初から施設の統廃合を必須条件とした交付金であったとし、それが市議会の同意であると暗に示していますがそれは間違いです。
沢山の議題を取り扱う市議がすべての法令や交付金要綱を熟知するのが望ましいですが、非常に多岐にわたる分野ですので現実的には不可能です。
丁寧な説明がされない限り、市議会が気が付かないのも無理はありません。
私達は過去の舞鶴市議会の会議録をすべて調査しましたが鴨田市長の定例記者会見によって東舞鶴図書館の廃止が報告されるまで市議会で議論された形跡は一切ありません。
東舞鶴図書館の廃止という重大事項が市議会で今まで問題にされなかった会議録に記載されていない)事実にこそ、舞鶴市が東舞鶴図書館の廃止を隠し続けてきた事実に相似ありません。

強引に計画を進める理由:市議会議員時代の鴨田市長の議会質問から西舞鶴駅前への中央図書館誘致が進んだから。

令和3年、当時は市議会議員であった鴨田氏が以下の発言をしました。

舞鶴市 令和3年6月 定例会 06月14日-02号
図書館は、10代の学生も使いやすい場所にこそあるべきと考えております。
昨年実施した市民アンケートの結果では、図書館の利用者は10代、20代が極めて少ない状況です。
多世代が利用しやすい図書館となるためには、現状の東図書館、西図書館のような場所ではなく、駅から近い立地にすべきだというふうに思います。
 そういったことを鑑みると、以前も質問をしましたけれども、JRの西舞鶴駅の東口には、約1万平米の大規模な低未利用地を有しておりまして、舞鶴市立地適正化計画においても、にぎわい複合施設、大型商業施設等の展開が示されている中で、まさに候補地の一つではないかと考えますが、いかがでしょうか。

鴨田市長はこの発言から市議会議員時代の自分が西舞鶴駅前に中央図書館を誘致したと支持者に説明しており、市長となった現在でも鴨田市長の肝いり案件として強引に事業を進めています。